つくり手インタビュー
杉浦さんは取材の中で、風船を利用して『TOMOCAN』をつくると話していました。でも、風船をどんな風に使うのでしょう?気仙沼市南町にある工房で、制作風景を見せていただきました。協力してくれたのは、『pensea SEASIDE CANDLE』のときにも登場していただいた、浅野たかえさんです。
製作工程
まずは風船に規定の量の水を入れ、ねじってクリップで留めます。
次に、ロウを溶かした鍋の中に風船をくぐらせます。
これを何度も繰り返すと、風船の外側にロウでできた厚い層ができます。
水の中に入れて風船を割ると、綺麗に外側だけ残ります。
内側に色のついたロウを流し込んで色づけします。
再び水の中に入れて、ロウが固まるまで待ちます。
ちょうど良い大きさになるまで、アイロンをかけて溶かします。
(※前段階の状態から固まるのに時間がかかるため、
別のキャンドルホルダーを使いました)
表面の一部に少しだけアイロンをかけて小さな窪みをつくり、
ともしびプロジェクトのシールを貼ります。
パッケージングをして、完成!
こうして書くと簡単そうに見えるかもしれませんが、同じ形のものをつくるのは大変なこと。季節ごとの温度管理には苦労するそう。
「やっぱり、ぱっと見たとき、手に取ったとき、“可愛い”と思える形にしないといけないでしょう。ちょっとでも形が歪んでるとメンバー同士でお互いに指摘して、品質を保っているんですよ」と浅野さん。プロ意識が伝わってきました。
2015.7.29