つくり手インタビュー
ama ブレスレットの製作は、毎週火曜日に横山仮設住宅、平磯仮設住宅のどちらかで行っています。今回は横山仮設住宅の隣にある横山公民館での作業にお邪魔しました。
応援してもらっているから、がんばらないと
——いつから活動をされているんですか?
つくり手さん:2011年の、11月頃だったかな。もう寒くなっていたから。「編んでみませんか」って募集があって、参加してみたんです。
——最初からこのブレスレットをつくる予定だったんですか?
つくり手さん:ううん、いくつか候補があったの。横尾先生が何種類か考えてくれたのね。でもどれも難しくて、一番編みやすいものにしました。やっぱり売り物だから、ちゃんとしたものがつくれないとまずいじゃない?
——このブレスレットも難しそうですが…。
つくり手さん:そうね、糸が細くてすぐ剥がれちゃうし、最初は大変でしたよ。3か月くらい、練習期間がありました。「ゴールド」「シルバー」「オム」とあるけど、ゴールドが一番難しいかな。一番可愛いけどね。
——ずっと同じ作業で飽きちゃったりはしませんか?
つくり手さん:それはないですよ。上手につくれたら嬉しいし、楽しいんだよね。やめられない。
——皆さんは同じ仮設住宅で暮らしているんですか?
つくり手さん:ううん、それぞれ違うところから。ここで初めて知り合った人も多いですよ。こういう風にみんなで集まれる場所があるのはありがたいですね。みんなでお喋りして、NHKの『あまちゃん』の話したりして(笑)
——やっぱり『あまちゃん』は人気なんですね!
つくり手さん:そうそう。でもね、言葉は同じなんだけどなんか違うの。見ていて違和感があって。なんか違う、なんか違う…と思ってたら、アクセントが違うんだね。方言って面白いよねえ。
——『ama project』っていう名前にしてよかったですね。
つくり手さん:ねえ、人気ドラマと名前がかぶっちゃうなんて。でも、私たちのほうが先ですから(笑)
——最初、ジェーン・バーキンさんが支援していると聞いて、びっくりしました。
つくり手さん:私たちはそれまで知らなかったんだけど、すごい人だと聞きました。横尾先生もそうだけど、そんなすごい人たちが私たちのために動いてくれるなんてね。
——ジェーン・バーキンさんは一度こちらに来たと伺いましたが、お会いしましたか?
つくり手さん:ええ、本当に感じのいい方でした。一緒に写真を撮ったんですが、自宅に飾るって言ってくれてね。写真家の娘さんも来て、撮影してくれました。ありがたいですよねえ。いろんな人に応援してもらっているから、がんばろうと思います。
製作工程
腕を使って糸の長さを測ります。
ひとつのブレスレットをつくるのに、大体3本ほどの糸が必要です。
糸を鎖編みにしていきます。細くて繊細なラメ糸なので、慣れるまでは大変。
ビーズをつけて、しっかりと結びます。
留め具を糊付けします。
お母さんたちの作業はここまで。
ここからは、「コンテナおおあみ」スタッフの方のお仕事。
糸を湯のしして、まっすぐにします。
パッケージに入れたら完成です。
2013.9.10