目の前に積み上がる瓦礫の山。被災地を訪れ「これを何かの形にできないだろうか…」と考えた株式会社ハンドメイドの中田さんは、ベルリンの壁が崩壊した時、そのカケラをパッケージングして販売していたことを思い出しました。ネガティブなイメージの瓦礫の中から光る素材を見つけ、ポジティブな製品に。この発想からキーホルダー作りが始まりました。
製作するのは、仕事を失い、仮設住宅で暮らす地元の主婦や障がいのある方々。皆で集まって作業することで生きがい・やりがいを得ていただくこと、全国に販売することで製作者に収入をお届けすることを目的としています。
全て手づくりで、1つとして同じものがないキーホルダー。全国の方々にこのキーホルダーを持ってもらい、東北をいつまでも忘れないでいてもらいたいという願いも込められています。
被災地域の復興には、まだまだ時間もお金も人も必要です。まずはこの現状を皆が共有する事が大事だと思います。できれば一度足を運んでもらいたい。ですが全ての方が出来るとは限りません。遠方からも出来る関わり方の一つとして、被災地の大切だった思い出が詰まったこのキーホルダーを身につける事で、被災地への思いを忘れない事も一つの形だと思います。
───── 中田源(代表)