お母さんが赤ちゃんをだっこする時に使うハンモックスリング(抱っこ紐)。赤ちゃんをすっぽり包むゆりかご設計で、お母さんのおなかの中のような心地よさを赤ちゃんに与えます。
糸は肌に優しいオーガニックコットンを使用。津波により稲作が困難になった農地で綿を栽培する『東北コットンプロジェクト』をしている紡績会社から特注で仕入れています。田老の暮らしに欠かせない海の青、希望の光の黄色、うまれるいのちの白、お母さんの愛の桃色。天然の草木染めで染められたこの四色が織り重なって、赤ちゃんをゆりかごのように優しく包み込みます。リングを結び合わせることで、赤ちゃんの成長に合わせて長さの調節が可能。歩くようになって抱っこを卒業したら、遊具(ブランコ)にも。生後すぐから幼年期まで、赤ちゃんを笑顔にしてくれます。
東京在住のハンモッククリエーターが、田老に通ってお母さんたちにハンモックの編み方を教え、この製品が生まれました。海沿いで暮らすお母さん達に馴染みの深い網針(あばり)を使って編まれています。
津波でたくさんのものを失ったからこそ、新しく生まれるいのちのための製品をつくることが希望になる。そんな想いが込められた製品です。
使ってくれるお母さんと赤ちゃんのことを思い浮かべながら、丁寧につくっています。
みんなで楽しく編んだので、楽しい人生を送ってください。大きくなったら、ブランコにして遊んでね。
───── 赤沼秋子(つくり手)