会津木綿は、福島県西部に400年前から脈々と伝えられてきた伝統工芸品です。
生地は丈夫で保温性・保湿性・放熱性にすぐれ、野良着や布団、布小物など、会津人の生活に欠かすことのできない素材として重宝されてきました。多彩な縞模様が特徴で、昔は縞を見るとどこの地域の人かわかったそうです。
そんな会津木綿でつくった、どこかノスタルジックな雰囲気を醸し出すブックカバー。しおりには奥会津編み組細工で使われる「ひろろ」と「もわだ」を使用しています。昔、会津の雪深い冬を家の中で過ごす人々は、雪解けの春を待つ間、自然の素材で紐を作り、生活にあてていたといいます。
原発事故の影響により大熊町・楢葉町から会津へ避難してきた女性たちと、地元出身の若者がつくった製品です。
ひとりでも多くの方にこのブックカバーに触れていただき、会津の伝統に直接触れて、会津の温かみを感じていただきたいと思います。
───── 谷津拓郎(代表)