大槌の“町の鳥”であるかもめが飛び回る、遊び心溢れるパーカー。
右ポケットからはさりげないステッチを施されたカモメの羽が覗き、背中に羽ばたくかもめたちの一羽はフードに飛び出しています。糸は、プロジェクトを支援してくれている岐阜の『飛騨さしこ本舗』の段染め糸を使用。シンプルな杢グレーの生地を虹色の刺繍糸がカラフルに彩ります『大槌復興刺し子プロジェクト』は、「津波でたくさんのものを失ったお母さんたちに、新たな希望となる手仕事を届けたい」と考えた一人の若者から始まりました。2011年5月にスタートして以来、お母さんたちの腕前はぐんぐん上達。 小さな収入源として、生きがいとして、刺し子は大槌に根づきはじめています。
現在は、アジアやアフリカで支援を行ってきた『NPO法人テラ・ルネッサンス』が主体となって運営。2021年までに、運営を地元に引き継ぐことを目標としています。
あの日から2年が目の前です。 全国、いや世界の人達からご支援をいただきました。特に刺し子プロジェクトに参加して元気になりました。昔のように町がもどり家々の窓に赤い灯がともる、そんな町の幸せな様子を想い描きながら刺し子をしています。皆さまの暖かい応援にいつも感謝しております。
───── 刺し子一同