『刺し子』とは、布に針を刺して模様を描き出す手仕事の技法で、全国各地で親しまれてきました。布を大切に使うための昔ながらの知恵で、糸を刺すことで布が補強され、丈夫になる効果があります。寒さが厳しく綿が貴重だった東北では、麻布の衣類を少しでもあたたかくするために綿糸で刺し子をしたとも言われています。
大槌刺し子の特徴は、大槌の町の鳥である「かもめ」。素朴な佇まいのかもめは一羽一羽表情が違い、見る人の目を和ませます。金糸で描かれた槌マークのオリジナルタグも密かなポイント。落ち着いた色味で、和洋どちらにもぴったり。リバーシブルで使えるコースターです。
運営主体は、アジアやアフリカで支援を行うNPO法人テラ・ルネッサンス。2021年までに、運営を地元に引き継ぐことを目標としています。
現在刺し子さんは約30名。津波でたくさんのものを失ったお母さんたちが、ひと針ひと針、復興の願いを込めて刺しています。
あの日から2年が目の前です。全国、いや世界の人達からご支援をいただきました。特に刺し子プロジェクトに参加して元気になりました。昔のように町がもどり家々の窓に赤い灯がともる、そんな町の幸せな様子を想い描きながら刺し子をしています。皆さまの暖かい応援にいつも感謝しております。
───── 刺し子一同