大槌復興刺し子プロジェクトを訪ねて2013.2.22UP

たろうベビーハンモック』さんの次に訪れたのは、同じ岩手県の『大槌復興刺し子プロジェクト』さんの製作現場です。

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途中、『おらが大槌復興食堂』に立ち寄り、お昼ごはんをいただきました。

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併設の『復興館』には、震災に関する資料と共に、大槌町の模型が置いてありました。かつてあった個人宅や建物の名前、ちょっとしたエピソードが旗に手書きで書かれています。神戸大学の学生たちが作った白い模型に、住民が自分たちの記憶を色づけしたものだそうです。

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「“やっぺす”じゃないよ、“やっぺし”」「やっぺし」「そう。がんばっぺし」。
『大槌復興刺し子プロジェクト』スタッフの鈴鹿さんに、地元の方が大槌弁指導。和やかな作業場でした。

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刺し子さんへの取材が終わった後、NewsLabおおつちさんの事務所を訪問しました。町の水産業や医療問題を丁寧に検証した連載や津波の証言、復興に向けて歩み始めた人の物語等を載せたウェブマガジン『大槌みらい新聞』を運営している団体です。
とても読み応えのある記事ばかりで、以前から気になっていたのです。

茨城新聞に勤めていた松本裕樹さんは、震災後知人から声をかけられ、大槌町に移住してこの新聞の発行を始めたそうです。
元記者のネットワークのおかげで、全国から記者仲間が大槌を訪れ、ボランティアで記事を書いてくださっているとのこと。どうりで、記事のクオリティが高いわけです。

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町外にはインターネット、町内には紙で情報を発信していて、紙の新聞には大槌町民の顔写真とコメントが載った『大槌町民カレンダー』も。同じ町内でも、安否情報はわからなかったりするもの。「あの人、無事だったんだ」とほっとしている読者の方がいるかもしれませんね。

NewsLabでは外部記者に頼るだけではなく地元記者も育てようとしていて、住民向けに写真講座や文章講座を開き、地域でイベントがある時には取材に行ってもらっています。今後、復興が進むにあたって、住民自身が情報発信の技術を持っていることは大きな強みになると思います。

専門技術を持ったプロの協力を得ながら、“自分たちでできること”を同時に増やしていく。バランスの良い活動をされているなと感じました

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こちらは大槌町在住の歌手、臼澤みさきさん。中学生ながら日本レコード大賞新人賞を受賞するほどの歌唱力を持っていて、町民の“期待の星”のようです。この日は廃校を活用した『大槌仮設商店街』でテレビ番組の収録が行われ、寒さに負けずたくさんの人が集まっていました。

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ちなみに、この商店街には刺し子でお金を貯めた小川さんの焼き鳥屋『七福』があります。冷えた体を温めようと中に入ったところ、既にお客さんが数組いて、談笑しながら焼き鳥をつまんでいました。すっかり地元民に愛されているようです。刺し子プロジェクトさんを取材してきたことを伝えると、小川さんはにこやかな笑顔を見せてくれました。

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とても美味しい、焼き鳥でした。

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右手前の小さな島は、ひょっこりひょうたん島のモデルとなった島。大槌町のシンボルとも言える島で、震災後はひょうたん島の歌詞と共に大槌が語られることも多いようです。

♫苦しいこともあるだろさ
悲しいこともあるだろさ
だけど僕らはくじけない

いい歌ですね。

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大槌復興刺し子の「ものづくりの物語」はこちら