「東北に根ざした、もう一つのものづくりを訪ねて」と題して、東北の暮らしから生まれた商品を紹介していきます。

2014.3.30UP

東北マニュファクチュール・ストーリーを運営する一般社団法人つむぎやが、
東北の“思いを伝える贈り物 ”を集めたECサイト「TOHOK」を立ちあげました。

TOHOKで取り扱うのは、
東北マニュファクチュール・ストーリーで紹介してきたような
大震災の後の日々とともに生まれたものをはじめ、
東北の暮らしのなかで長く受け継がれてきたものや、
古き良き技術と若い視点が融合して新たに生まれたものです。

TOHOKの公開にあわせて、これらの商品を
「東北に根ざした、もう一つのものづくりを訪ねて」
と題して、ショートバージョンの抜粋記事で紹介していきます。

興味を持たれた方はぜひTOHOKを訪ねてみてください。

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東北に根ざした、もう一つのものづくりを訪ねて⑥

 

 毎日の食卓に本物を 喜多方漆の日々の椀

 

福島県喜多方市で採れた貴重な国産漆を主にして、ていねいに塗りあげられた「日々の椀」。実はこの漆器、喜多方の子どもたちの給食器と同じもの。そう、喜多方のすべての小学校では、なんとも贅沢なことに漆塗りの器が給食器として使用されているのです。

給食漆器誕生の背景には、「子どもたちにこそ本物を届けたい」という、この地域の大人たちの想いがあります。きっかけは、それまで使われていたプラスチック製の給食器から人体に害を及ぼす可能性がある物質が検出されて問題になったことだったのだそう。そこで当時の市長さんから挙がったのが、「子どもたちに安全な食器を用意しよう。それに、会津にはこんなに素晴らしい伝統工芸があるんだということを子どもたちに伝えよう」という提案でした。そして、子どもたちのためならばと立ち上がったのが、この椀の誕生の立役者、漆器商工協同組合の理事長・佐藤多一さん。佐藤さんのもとを訪ねると、「特別に」と、普段は立ち入り禁止だという漆工房へと案内してくださいました。

訪ねたのは塗師のひとり、長澤邦夫さんのもと。ちょうど仕上げの塗り作業が行われていた工房の戸をそっと開けて、息をひそめ、じっとその作業を見守る佐藤さん。ほんの少しの塵が気泡の原因となってやり直しとなることもあるとても繊細で集中力を要する作業なのだそう。現在、喜多方の学校で使われている給食器が、こうして職人の手でひとつずつ塗り上げられているのです。

※商品紹介の続き 及び 購入については
「TOHOK」ページ