「東北に根ざした、もう一つのものづくりを訪ねて」と題して、東北の暮らしから生まれた商品を紹介していきます。

2014.3.30UP

東北マニュファクチュール・ストーリーを運営する一般社団法人つむぎやが、
東北の“思いを伝える贈り物 ”を集めたECサイト「TOHOK」を立ちあげました。

TOHOKで取り扱うのは、
東北マニュファクチュール・ストーリーで紹介してきたような
大震災の後の日々とともに生まれたものをはじめ、
東北の暮らしのなかで長く受け継がれてきたものや、
古き良き技術と若い視点が融合して新たに生まれたものです。

TOHOKの公開にあわせて、これらの商品を
「東北に根ざした、もう一つのものづくりを訪ねて」
と題して、ショートバージョンの抜粋記事で紹介していきます。

興味を持たれた方はぜひTOHOKを訪ねてみてください。

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東北に根ざした、もう一つのものづくりを訪ねて⑤

 

 折れない強さを贈る 斧折樺のカトラリー

 

青森県との県境に位置する岩手県二戸市。山に育つのは、斧が折れるほどの堅さからその名がついたという“斧折樺(おのおれかんば)”。標高500m以上の一部の地域でしか育たないこの木は、密度が高くずっしりと重く、とにかく堅い。「斧折樺は、日本一堅い木なんだ。加工するのは無理だから、やめておけ」と、地元の人たちも口を揃えたほど。そんな扱いづらい木材をあえて選び、日用品やキッチンツール、カトラリーなどをつくり続けているのが、プラム工芸の社長である込山裕司さん。込山さんを虜にしたのは、その堅さゆえの美しい木目とつるりとしたなめらかな手触りでした。しかし、長らく地元の人にも放置されていた木だけあって、最初は材を挽いてくれるところすら見つからず、込山さんの斧折樺のプロダクトづくりは、苦戦の連続からスタートしました。それでも1軒の製材所に出会い、今日までに、たくさんのプロダクトが生み出されてきました。

通常のかんななどでは、堅くて削れない。だからプラム工芸の工房には、かんなに代わってさまざまなヤスリが並んでいます。削りつづけて少しずつ形を整えていく。結局、そうすることでしか加工はできない。けれど、磨くように削り続けることで滑らかな仕上がりも実現しました。できあがった道具は、水も通さないほどの密度で汚れにも強い。そして、折れないたくましさが何よりの魅力です。

※商品紹介の続き 及び 購入については
「TOHOK」ページ