東北マニュファクチュール・ストーリーが書籍になります!

2019.2.22UP

2013年2月のサイト開設から現在まで、“東日本大震災後に始まった東北の手仕事”を紹介してきた東北マニュファクチュール・ストーリー。この度、本サイトの内容をまとめた書籍を小学館より出版することになりました。タイトルは『復興から自立へのものづくり』です。

本来であればすべての団体の物語を掲載したかったのですがページ数の都合で叶わず、テーマに沿った21団体をピックアップして詳しくご紹介しました。最初の取材から数年経ち団体側にも変化があったため、現在の状況を再取材し、内容をアップデートしています。また、本編でご紹介できなかった45団体についても、巻末にてご紹介しています。

実は以前にも書籍化の話が出たことはあったのですが、「震災関連本はもう売れない」と立ち消えになっていました。しかし、小学館CODEXの笠井良子さんは「復興の記録としてだけではなく、地方創生やまちづくりのヒントとして、また手仕事の持つ可能性を伝える本として意味がある」と本書を企画してくださったのです。それは、まさに取材を通して私たちが感じてきたことでした。

以下は、笠井さんが書いてくださった本書の紹介文です。

「多くを失ったまちで“暮らし続けるため”にいまできること、いま必要なことは何か。その問いへの答えとしてものづくりに取り組み、立ち上がる力を得ていく東北の人たちを追い続けてきた飛田さんが綴る“ものづくりの物語”は、なによりもまず、読む者に元気を与えてくれます。しかしそれだけではなく、

・産業のないまちでの新たな仕事づくり
・過疎化が進むまちでのコミュニティーづくり
・子育て中の女性が安心して働けるしくみづくり
・高齢者の生きがいや居場所づくり
・地域の伝統文化を再生するものづくり
・ソーシャルビジネスのしくみづくり

など、“被災地”“復興”というキーワード抜きに、全国の多くのまちで参考にしうる事例集となっています。

まちをつくり、未来を切り拓くイノベーションはどうやって生み出されたのか。課題を乗り越えるための知恵もたくさん詰まった一冊です」

3月1日に全国の書店に並ぶ予定です。
ぜひ、お手に取っていただけると幸いです。

<復興から自立へのものづくり>

価格:本体1,600円+税
発売日:2019年3月1日
判型/頁:4-6/272頁
著者:飛田恵美子
小学館ウェブサイト:https://www.shogakukan.co.jp/books/09388676
amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4093886768/
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/15781495/

<本編掲載団体>

●1章 手仕事が「仕事」になる 
大槌復興刺し子プロジェクト/小野駅前郷プロジェクト/コミュニティスペースうみねこ/EAST LOOP/HARIOランプワークファクトリー小高/みなとまちセラミカ工房/ふっくら布ぞうりの会
●2章 「伝統」を活かして
會空/WATALIS/Piece by Pieceプロジェクト/FukushimaPiece プロジェクト/MIMORONEプロジェクト
●3章 「未利用資源」に注目して
OCICAプロジェクト/ Nozomi Project/恵プロジェクト/ゲラメモプロジェクト
●4章 地域から「新たなプロダクト」を
南三陸ミシン工房/南三陸復興ダコの会/LOOM BAGプロジェクト/石巻工房/ピースジャム

<巻末掲載団体>

Amanecer/amaproject/マーマメイド/onagawa factory/東北花咲かお母さんプロジェクト/織り織りのうたプロジェクト/キラ・ウエア/KUMIKI PROJECT /石巻VIRINA/笑路/梅村マルティナ気仙沼FSアトリエ/石巻縫物舎/ワークショップ支援チームつくるプロジェクト/おだがいさま工房/ふくしまオーガニックコットンプロジェクト/磐城高箸/pensea&Co./Puchinya/みなみな屋/東松島ステッチガールズ/ともしびプロジェクト/アトリエうっ布2/ママSUNスマイル/三陸石鹸工房KURIYA/aqua labo kesennuma/ほどーる/ふくぱーる/伊達クラフトデザインセンター/布さんだるO.B.N/LooPlus/NRC/三陸さをりプロジェクト/SHARKS/Arabesqque/べビ—スマイル石巻/プロジェクト伝/三陸網わぁーく/はまなすの会/ネクタイベアファクトリー/クチバシカジカ工房/さとうみファーム・ウール工房/NOZOMI PAPER FACTORY/うみみどり/南三陸藍監査室/カーネーション

<東北マニュファクチュール・ストーリーとは>

東日本大震災後、ものづくりを通して立ち上がろうという動きがあちこちで生まれました。すでに終了したものを含めると、その数は数百にのぼります。相談したわけでもないのに、なぜ同じ時期に同じようなプロジェクトが始まったのでしょうか。私たちは一つひとつの製品を訪ね歩き、その背景にある物語を取材することにしました。2012年夏から取材を開始し、2013年2月にサイトを開設。現在までに、90を超える団体を紹介しています。

運営・コーディネート:一般社団法人つむぎや
取材・文:飛田恵美子
統括:株式会社二ブリック
特別協賛:トリックスターズグループ

イベント・フェアのご案内

ブログにて情報を更新しています。

http://www.tohoku-manufacture.jp/blog/

刊行記念トークイベントのレポートを公開しました。

https://note.com/hidaemi/n/nf9ae217df629


<書籍に関するお問い合わせ>

本件へのお問い合わせは、tohoku.manufacture<アットマーク>gmail.comまでご連絡ください(担当:ライター飛田恵美子)。メディアのみなさまからの取材も大歓迎です。